フランス語の本、Le poids des secrets (秘密の重み – 五部作)
5部作の中の第3部Tsubameを読みました。
第1、2部にも登場するYukioの母・Marikoのお話です。
今回は関東大震災後にあった朝鮮人虐殺の話が
描かれていました。
実際に外国で暮らしているので
差別と隣り合わせ。
他人事だと思えず悲しくなりながら読みました。
「井戸に毒を入れた」や「放火した」など
デタラメな噂を信じた日本人に
多くの朝鮮人が殺されてしまいました。
それだけでなく、訛りのある日本人も被害に遭いました。
コロナの後でアジア人ヘイトが多くなり
人種差別の被害にあった人もたくさんいます。
そのためか人ごとと思えず
またいつか起こるかもしれない恐怖もあります。
日本人もあまり知らない事実を
こうして小説から学ぶことができてよかったと思いました。
昔の日本人がした悪事を学ぶことも大切ですよね。
日本の学校でももう少し
日本人がしてきた悪事を詳しく教えるべきだなと思います。
そういう悪事の歴史は
カナダに来てからカナダ人や中国人、フィリピン人に
教えてもらうことが多かった気がします。
私がきちんと歴史を学ばなかっただけかもしれませんが…。
主人公Mariko(Yonhi)のお話。関東大震災で被災し、誤った情報から朝鮮人が次々に殺されていく。そこから逃れ教会・孤児院にたどり着くと母はYonhiにMarikoと名付け、朝鮮人とバレないよう余計なことは話さないように言って叔父を探しに行ったまま帰ってこない…。
Le poids des secrets (秘密の重み – 五部作) Aki Shimazaki 著
1999年 Tsubaki (椿)
2000年 Hamaguri (蛤)
2001年 Tsubame (燕)
2003年 Wasurenagusa (忘れな草)
2004年 Hotaru (蛍)
シリーズ Le poids des secrets (秘密の重み – 五部作)
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