BC州バンクーバーで国際看護師を目指すには?
BC州バンクーバーで国際看護師になるには、BC州の看護協会に申請します。
カナダのほとんどの州で、RN(正看護師)になるには、看護大卒の必要があります。
専門卒の場合は、補習コースや語学試験、実技試験などあり、壁は高いかもしれません。
また、大卒の場合でも、語学力試験や実技試験は大きな壁ですね。
でも、数年かかることを覚悟して、一つづつ手続きを進めていけば、
バンクーバーで看護師として働く日も夢ではありません。
カナダの中で日本人が最も多く滞在しているのがバンクーバーです。
日本の看護師資格からBC州の看護師資格を取得し
バンクーバーの病院で看護師として働く方も多くいます。
そのため、情報を集めやすいのが利点です。
また、バンクーバーは日本人を含め留学生が多いので、語学学校の質も高いです。
ただし、日本人同士で固まってしまうことが多いので、
そうなってしまうと語学力が向上しません。
国際看護師を目指すと決めたら、英語習得に集中することが必要です。
私のバンクーバー滞在経験
実は私、ワーホリでカナダに初上陸したのはバンクーバーでした。
使用した留学エージェントのオフィスがバンクーバーにあったので、
最初の3ヶ月はバンクーバーでホームステイしました。
ちなみに留学エージェント選びについては、色々思うところがあるので、
また別の機会に書きたいと思います。
バンクーバーを選ぶ利点は?
語学学校が豊富なところ!
カンバセーションクラスもたくさんあって、
本気で英語力を伸ばすにはおすすめだよ。
逆に良くない点は?
日本人が多いところかな。
頑張らないと、日本語でも生きていけちゃうと思うよ。
でも、逆にカナダで看護師を目指すなら、
日本人同士で情報交換できていいかもね。
バンクーバーの利点は、たくさんの語学学校があることです。
気になるところがあれば、何校でも体験入学ができます。
それぞれの授業の内容、生徒数、料金、ルールなどを比較して、
通学する学校を決めることができました。
ただ、フルタイムで語学学校に通っても、3時くらいには終わってしまいます。
私はできるだけ英語力を伸ばしたかったので、
放課後は、カンバセーションクラスを受講していました。
カンバセーションクラスは数が多くありました。
実際にいくつか体験してから、少人数制で料金の安いところを選んで通っていました。
その後、モントリオールの語学学校にも通いましたが、
語学学校の質はバンクーバーが格段に優れていました。
英語の語学力を高めたい方は、バンクーバーが特におすすめです。
バンクーバーで国際看護師になるには?
バンクーバーで国際看護師になるには、
まずカナダのNNAS(National Nursing Assessment Service)に書類を提出します。
次にBC州の看護協会BCCNM(British Columbia College of Nurses and Midwives)に申請します。
その後、補習コースの受講や各試験を受け、合格すると看護師免許が取得できます。
それぞれの手続きの詳細をみてみましょう。
BC州での国際看護師申請の流れ
1. NNAS(National Nursing Assessment Service)に書類を提出
最初の手続きは他州と同じで、NNASに書類を提出することから始めます。
NNAS手続きの詳細は下記記事で読めます。
2. BCCNMに登録と申請
オンラインアカウントを作り、必要書類を提出します。
国際正看護師の申請費用は600$(2022年現在)です。
3. 英語能力試験結果を提出
認可された英語能力試験は2つあり、どちらかを受験して結果を提出します。
CELBAN (Canadian English Language Benchmark Assessment for Nurses )
試験方法 | 対面またはオンライン試験とバーチャル面接 |
必要な英語能力 | Speaking: 08 Listening: 10 Reading: 08 Writing: 07 |
IELTS (International English Language Testing System)
*この英語能力試験は、LPNなどのコースをカナダで受講した場合、免除される場合があります。
試験方法 | 対面 |
必要な英語能力 | Overall band score: 7.0 Speaking: 7.0 Listening: 7.5 Reading: 6.5 Writing: 7.0 |
英語能力試験結果が免除されることもあるの?
LPNなどのコースをカナダで受講すると免除になる場合があるみたい。
よく調べてみるといいよ。
4. 看護能力試験
NCAS(Nursing Community Assessment Service)の能力評価を受けます。
カナダの看護レベルと比較し、看護能力やスキルに差がないか評価することが目的です。
コンピューターを使用した適正試験CBA(computer-based Assessment)と
模擬試験SLA(simulation lab assessment)があります。
CBA | SLA | |
---|---|---|
費用 (2022年現在) | 1500 CAD | 1500 CAD |
時間 | 3時間 | 大体4−5時間 |
試験内容 | 約100問の選択問題 | 5個のケーススタディ ・各ケース5分で看護記録を読む ・20分でケアプランを考え実行 ・その後口頭試問を受け終了 |
SLA対策クラスを受講することも可能です。
実技試験を英語で受けるとなると不安もあります。
受講費を準備できれば、受けてみるのもいいですね。
場所 | KPU (Kwantlen Polytechnic Unoversity) |
コース名 | Nurse Ready |
受講費 | 1650 CAD |
期間 | 3週間 |
日程 | 水木金の9:30-14:30 |
5. BCCNMの審査と補習コース
BCCNMは、NCASの評価レポートと申請者の書類を審査します。
その結果、カナダの看護レベルと差がある場合、補習コースを受講する指示が出されます。
補習コースは、コースによって入学条件や費用が異なります。
また、滞在ビザによっても費用が違います。
例えば留学生ビザで受講する場合は、
市民権や移民して永住権を持っている人より高額です。
補習コースの一例:
場所 | Thompson Rivers University |
コース名 | RRNP (Return to Registered Nurse Practice) オンラインコース |
受講費 | 約$6,000以上 |
入学条件 | LPNかケアエイドとしてカナダで1600時間勤務したこと 過去に2年間以上フルタイムでRNとして働いた経験があること |
場所 | KPU (Kwantlen Polytechnic Unoversity) |
コース名 | GNIE (Graduated Nurses Internationally Educate) 対面式コース |
受講料 | 約$9,500以上 |
6. 看護師資格試験と仮登録
審査と補習コースが終わると、NCLEX-RN(RNs)の受験資格が得られます。
NCLEX-RN(RNs)の受験前に仮登録が認められ、
登録料を支払うと看護師として働くことが許可されます。
7. 看護師資格試験受験
NCLEX-RNを受験
8. 看護師登録
NCLEX-RNに合格し登録料を支払うとBC州の看護師免許が発行されます。
すでに仮登録している場合、自動的に本登録に更新されます。
登録料は、すでに看護師として働いている場合は500-600 CAD、働いていない場合は100 CAD前後です。
まとめ
BC州で看護師になるには手続きがたくさんだし、費用が高いね。
どの州でも手続きは多いみたい。
でも、授業料とか試験費用とか、
州ごとに違うから、比較してみるといいかも。
バンクーバーで看護師を目指すには、補習コースや試験費用、登録料など、
高額な金額が必要になります。
また高い英語力も必要になります。
そのため、日本で正看護師の資格があっても、
LPN( Licensed Practical Nurse/准看護師)のコースを受講する人や
比較的短期間で取得できるケアギバー(介護士)の資格をとる人も多いようです。
LPNコースを受講するメリット
・医療英語を伸ばすこともできます。
・英語の語学力試験が免除される場合もあります。
・LPNの学校を学生ビザで受講した場合、卒業後数年のワークビザが発行されます。
そのため、働きながら、移民申請をすることも可能です。
せっかく正看護師の資格があるのに、
LPN(准看護師)の学校に通うのは、躊躇しちゃう人もいるかもね。
そうなの。でも、メリットが多いから、
LPNで初めて、医療英語と環境に慣れて、RNを目指すのもありだよね。
LPNのコース受講は遠回りなようで、逆に近道な気がします。
BC州、バンクーバーで国際看護師を目指す場合の利点は、
日本人が多いので、情報収集や一緒に頑張る仲間を見つけられることだと思います。
実際にバンクーバーで看護師登録した日本人の方のブログを見つけました。
詳しく書かれているので、参考にしてみてください。