カナダで住宅購入時に使える3つのお得なプラン
👉 この記事を読むと「どのプランから始めればいいのか」がわかります。
- RRSP/HBP・FHSA・TFSAの違いとメリット・デメリット
- 限度額や非課税ルールなど初心者が知っておきたいポイント
- 実際に活用している私の体験談
カナダで住宅購入に使える3つのプラン
カナダで家を買うとき、多くの人が悩むのが「頭金をどう準備するか」です。
実はカナダ政府は、住宅購入をサポートするための 節税&非課税プラン を用意しています。
代表的なのがこの3つです:
1、RRSPのHBP(Home Buyers’ Plan)
2、FHSA(First Home Savings Account)
3、TFSA(Tax-Free Savings Account)
3つのプランは住宅購入時に
頭金として使うことができます。
RRSPのHBP(Home Buyers’ Plan)とは
RRSP(Registered Retirement Savings Plan )の
HBP(Home Buyers’ Plan )というものがあります。
家を買う時に頭金にすることができるプランです。
RRSPの口座に入金してあることが必須です。
- RRSP(個人年金口座)から頭金を引き出せる制度
- 2024年から限度額が 60,000ドル に拡大(カップルなら合計12万ドル)
- 出金時は非課税だが、15年以内にRRSPへ返済が必要
💡メリット:大きな金額を頭金に使える
⚠️デメリット:返済義務がある
💡 補足:RRSPについて
RRSPの入金枠は人によって異なり
前年の収入をもとにCRA(カナダ歳入庁)が計算します。
疑問:HBPのお金を頭金にしたらRRSPに戻さなければいけないの?
RRSPのHBPを頭金として使用した場合
15年以内に使用した分をRRSPに返済しなければなりません。
RRSPの自分の口座から借金をしていると
考えるといいかもしれません。
返済を開始しなければいけない年や金額は
個別で違うので注意が必要。
ローンとRRSP・HBP両方の返済が必要になるので
無理のない返済金額を知っておくことも大事だと思いました。
FHSA(First Home Savings Account)とは
FHSAは初めて家を買う人のための口座で
限度額以内の入金はタックスフリー・免税です。
- 初めて住宅を買う人専用の新制度(2023年スタート)
- 年8,000ドル、最大40,000ドルまで積み立て可能
- RRSP同様に 節税効果 があり、住宅購入時に使えば 非課税
- 使わなかった場合はRRSPに移行可能
💡メリット:返済不要&節税効果あり
⚠️デメリット:初回購入者のみ対象、期間制限あり(15年 or 71歳まで)
疑問1:FHSAの口座開設から何年以内に家を購入しなければいけないのか?
FHSAの口座開設した年から
15年以内もしくは71歳未満に住宅購入しなければいけない。
期限内に住宅購入しなかった場合は
FHSAのお金をRRSPの口座に移すことが可能。
この場合は非課税。
住宅購入以外で出金した場合は課税対象なので、
インカム・タックス・リターンの時に
所得として申告しなければならない。
疑問2:FHSAの限度額は?
FHSAの口座をオープンした年から
毎年8000ドル、
総額40,000ドル入金することができる。
満額の8000ドル入金できなかった時は
翌年に持ち越せる。
15年間で総額40,000ドルまで入金できる。
例:8000x5年=40,000
例:4000×10年=40,000
5年以内に家を購入する予定がなくても
最初の5年で40,000ドル投資し、
15年後まで投資を続ければ貯蓄が増えますね。
疑問3:TFSAからFHSAにお金を移動できる?
TFSAからダイレクトにFHSAに
送金はできません。
一度TFSAから引き出し
FHSAに入金となります。
その場合TFSAの限度額が変わってくるので注意が必要です。
住宅購入予定の場合
TFSAに入れているお金は
FHSAに移動させた方が節税できてお得。
でも一度引き出すことになるので限度額に注意!
下の表でわかるように
RRSPや多銀行のFHSAから
ダイレクトに送金することは可能です。

TFSA(Tax-Free Savings Account)とは
TFSAは免税される普通預金口座のようなものです。
TFSAの口座で投資した場合増えた分は
非課税なので収入として扱われません。
- 投資で得た利益も非課税になる万能口座
- 限度額は毎年変動(2009年以降の総額は2025年で10万ドル近くに到達)
- 引き出し自由で、住宅購入の頭金としても使える
💡メリット:いつでも引き出せる自由度
⚠️デメリット:節税効果はない(拠出時に控除されない)
疑問1:TFSAの限度額は?
TFSAに入金できる金額は
年によって変動します。
下記のグラフは公式サイトのものです。(2024年)

限度額の変動もあるし
出入金するとややこしくなるので
毎年1月1日に確認する方がよさそうです。
確認はCanada Revenue Agencyでできます。
確認方法は下記の
「TFSAやRRSPの限度額を確認する方法」に書きました。
疑問2:TFSAは住宅購入時に使える?
TFSAの住宅購入時の頭金として使えます。
また住宅購入以外でも必要な時に出金でき
課税対象になりません。
しかし出金した場合
限度額の金額が変動します。
計算しながら出入金する必要があります。
TFSAは2009年から始まりました。
その時に18歳以上だった場合
2025年までの限度額は総額$102,000となります。
例えば
2025年の限度額が$102,000だったとします。
2025年3月に$102,000をTFSAに入金
2025年5月にお金が必要となり$1000引き出す
この場合2025年の限度額を一度入金しているため
1000$戻したくても戻すことはできなくなります。
これは毎年1月1日にリセットされるので
2026年になったら限度額が変更となり
入金することが可能となります。
この辺の計算が難しいので
TFSAに出入金する時には注意が必要です。
私は自信がないので
いつも限度額まで入金しないようにしています。
RRSP・FHSA・TFSAの比較表(メリット・デメリット)
RRSP内のHBP | FHSA | TFSA | |
限度額 | 60,000ドル | 40,000ドル | 年ごとに変動 (2025年までの累計は約102,000ドル) |
Income Tax Returnで節税対象 | 節税対象 | 節税対象 | 対象外 |
投資で増えた分 | 非課税 | 非課税 | 非課税 |
返済義務 | あり (15年以内に返済) | なし | なし |
出金時 | 住宅購入に使用の場合は非課税 | 住宅購入に使用の場合は非課税 | 非課税 |
なんのことやらと思う方も多いかもしれません。
私もRRSPを始めるまで面倒で後回しにしていました。
でも早く利用した方が節税にもなり
投資すれば貯蓄も増えてお得です。
住宅購入前に知っておくべき注意点
各プランの限度額と期限
- FHSAは40,000$、15年以内に利用必須
- RRSPのHBPは60,000$、15年以内に返済必須
- TFSAは期限なし
引き出し時のルール
- FHSAとHBPは住宅購入目的であれば非課税
- TFSAはいつでも非課税
課税・非課税の違い
- 「節税効果」があるのはRRSP/HBPとFHSA
- 「いつでも非課税で引き出せる」のはTFSA
TFSAやRRSPの限度額を確認する方法(CRAマイアカウント)
TFSAやRRSPの限度額は、CRA公式サイトで確認できます。
CRA My Account ログインページ
毎年1月1日に更新されるので、年初に確認するのがおすすめです
1、サイトにログインするとOverviewのページになります。

2、下の方にスクロールすると限度額が見られる。

私の体験談と今後の戦略(投資と住宅購入準備)
私は最初、RRSPとTFSAで投資を始めました。
ただ「住宅購入専用のFHSA」が始まったので、
今は優先的に毎年限度額8000$をFHSAに移しています。
- FHSAに満額入金 → 住宅購入時に非課税で使える
- 余裕があればRRSPにも入金し、HBPで使えるように貯金・投資
- TFSAは「将来の予備資金・住宅購入時頭金」として運用中
👉 実際に口座を持ってみると、「もっと早く知っていればよかった」と思うくらい節税効果が大きいです。
まとめ:まずはFHSAから始めよう
カナダで家を買うなら、頭金に使えるプランを活用しないのはもったいないです。
順番で考えると
1、FHSAを最優先で満額入金
2、余裕があれば RRSPのHBPを利用
3、さらに資金がある場合は TFSAで投資・貯蓄
この流れが、住宅購入と資産形成を両立させる王道ルートです。
私はRRSPとFHSAの満額入金を目指そうと思います。
以前投資しているのはTDのDirect Investingですが
今は全部Questradeにしました。
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