カナダで家を買う時に
知っておいた方がいいプランを調べてみました。
インカムタックスリターン時にも節税になったり
非課税になったりするお得なプランです。
これらのプランは頭金として使えるプランなので
住宅購入前に知っておくととてもお得だと思いました。
住宅購入時に使える3つのプラン
1、RRSPのHBP(ホーム・バイヤーズ・プラン)
2、FHSA(ファースト・ホーム・セービングス・アカウント)
3、TFSA(タックス・フリー・セイビングス・アカウント)
3つのプランは住宅購入時に
頭金として使うことができます。
またTFSAについては引き出し自由なので
住宅購入以外にも使えます。
RRSPはHBPの60,000$以上は住宅購入に使えません。
使った場合はペナルティなどがあるので要注意。
すぐ忘れてしまうので簡単な表を作りました。
一応RRSPについても調べました。
RRSP | RRSP内のHBP | FHSA | TFSA | |
限度額 | 年収により異なる | 60,000ドル | 40,000ドル | 毎年異なる場合がある |
インカム・タックス・リターン時に節税対象か | 節税対象 | 節税対象 | 節税対象 | 対象外 |
投資で増えた分 | 非課税 | 非課税 | 非課税 | 非課税 |
引き出した時 | 課税 | 住宅購入に使用の場合は非課税 | 住宅購入に使用の場合は非課税 | 非課税 |
なんのことやらと思う方も多いかもしれません。
私もRRSPを始めるまで面倒で後回しにしていました。
でも早く始めた方がお得です。
今回は住宅購入時に
知っているとお得なプランを深掘りしてみました。
FHSA(First Home Savings Account)について
FHSAは初めて家を買う人のための口座で
限度額以内の入金はタックスフリー・免税です。
またRRSPと同様に
インカムタックスリターン時に申請すると
節税になります。
ポイント!
1、節税になる
2、住宅購入時に使えば非課税になる
3、FHSAのお金は投資することができる
何年も前から家を買う目標で投資をしてきたので
政府がこのプランを提供してくれてよかったです。
今まではTFSAで投資してきましたが
これからFHSAに
お金を移動しようと思います。
調べていて疑問がわいてきて
それについて調べたことも
できるだけ簡単に書いておこうと思います。
住宅購入検討中の人なら同じ疑問が湧くかなと思ったので。
疑問1:FHSAの口座開設してから何年以内に家を購入しなければいけないのか?
FHSAの口座開設した年から
15年以内もしくは71歳未満に住宅購入しなければいけない。
期限内に住宅購入しなかった場合は
FHSAのお金をRRSPの口座に移すことが可能。
この場合は非課税。
住宅購入以外で出金した場合は課税対象なので、
インカム・タックス・リターンの時に
所得として申告しなければならない。
疑問2:FHSAの限度額は?
FHSAの口座をオープンした年から
毎年8000ドル、
総額40,000ドル入金することができる。
満額の8000ドル入金できなかった時は
翌年に持ち越せる。
15年間で総額40,000ドルまで入金できる。
例:8000x5年=40,000
例:4000×10年=40,000
5年以内に使う予定がなくても
最初の5年で40,000ドル投資し、
15年後まで投資を続ければ貯蓄が増えますね。
疑問3:TFSAからFHSAにお金を移動できる?
一度TFSAから引き出し
FHSAに入金することになる。
その場合TFSAの限度額が変わってくるので注意が必要です。
下の表でわかるように
RRSPや多銀行のFHSAから
ダイレクトに送金することは可能です。
でもTFSAからダイレクトに送金はできないと書かれています。
なので一度引き出してから
送金しないといけないと知りました。
住宅購入予定の場合
TFSAに入れているお金は
FHSAに移動させた方が節税できてお得。
でも一度引き出すことになるので限度額に注意!
今すぐ住宅購入の予定がない人にも
いつか購入するなら節税にもなるし
おすすめのプランだと思います。
RRSPのHBPについて
RRSP(Registered Retirement Savings Plan )の
HBP(Home Buyers’ Plan )というものがあります。
これはRRSP(個人年金)の口座から
家を買う時に頭金にすることができるプランです。
RRSPの口座に入金してあることが必須です。
疑問1:RRSPを使うことができるHome Buyers’ Plan (HBP)限度額は?
通常はRRSPの口座に入金した場合
出金する時には所得税の課税対象になります。
しかし初めて家を買う時に使用する場合は
タックスフリー(非課税)で住宅購入費として使うことができます。
RRSP口座から初めて住宅購入する時に
引き出せる限度額は2024年から60,000ドルになりました。
以前は35,000ドルでした。
カップルで家を購入する場合は
それぞれが利用できるので
120,000ドル頭金として使うことができます。
疑問2:HBPのお金を頭金にしたらRRSPに戻さなければいけないの?
RRSPのFHSAを頭金として使用した場合
15年以内に使用した分をRRSPに返済しなければなりません。
RRSPの自分の口座から借金をしていると
考えるといいかもしれません。
銀行のローンのように利子がつかないことが利点です。
返済を開始しなければいけない年や金額は
個別で違うので注意が必要です。
またローンとRRSP・HBP両方の返済が必要になるので
無理のない返済金額を知っておくことも大事だと思いました。
FHSAとRRSP・HBPの大きな違いは
返金しなければいけないかどうかですね。
RRSPのHBPは使った分はRRSP口座に戻す必要あり
FHSAは使った分を戻す必要なし
TFSAについて
TFSAは免税される普通預金口座のようなものです。
TFSAの口座で投資した場合増えた分は
非課税なので収入として扱われません。
普通口座で投資したりするよりおすすめです。
また投資で増えた分は
引き出さない限り限度額に影響しません。
疑問1:TFSAの限度額は?
TFSAに入金できる金額は
年によって変動します。
下記のグラフは公式サイトのものです。
限度額の変動もあるし
出入金するとややこしくなるので
毎年1月1日に確認する方がよさそうです。
確認はCanada Revenue Agencyでできます。
疑問2:TFSAは住宅購入時に使える?
TFSAのお金は自由に使うことができます。
なので住宅購入時の頭金としても使えます。
また住宅購入以外でも必要な時に出金でき
課税対象になりません。
申告しなくてよい収入です。
しかし出金した場合
限度額の金額が変動します。
計算しながら出入金する必要があります。
TFSAは2009年から始まったようです。
その時に18歳以上だった場合
その年から繰越ていくので
2024年までの限度額は総額95,000$となります。
例えば
2022年の限度額が6000$だったとします。
2022年3月に6000$をTFSAに入金
2022年5月にお金が必要となり1000$引き出す
この場合2022年の限度額を一度入金しているため
1000$戻したくても戻すことはできなくなります。
これは毎年1月1日にリセットされるので
2023年になったら限度額が変更となり
6500$+1000$をTFSAに入金することが可能となります。
この辺の計算が難しいので
TFSAに出入金する時には注意が必要です。
私は自信がないので
いつも限度額まで入金しないようにしています。
TFSAやRRSPの限度額の確認の仕方
TFSAやRRSPの限度額は
Canada Revenue Agencyで確認できます。
下記のリンクは
個人用アカウント(My Account for Individuals)に
ログインするページです。
1、サイトにログインするとOverviewのページになります。
2、下の方にスクロールすると限度額が見られる。
まとめ
カナダで家を買う場合
頭金として使えるのプランは3つあります。
順番で考えると
1、FHSAの満額入金
2、RRSPのHBPで限度額まで貯め
3、余裕があればTFSAに入金
それぞれを投資してお金を増やしていく
これができたら最高ですね。
私はRRSPとFHSAの満額入金を目指そうと思います。
どのプランをうまく活用するべきか
わかってきたので
次はどこで投資していくか考えていきたいと思います。
今投資しているのはTDのDirect Investingですが
興味があるのはQuestradeです。
これらについても調べていきます。