フランス語の本
今回は小川洋子さんの短編小説に挑戦しました。
最初はUne parfaite chambre de malade(完璧な病室)
次にLa désagrégation du papillon(揚羽蝶が壊れる時)
が収録されていました。
フランス語のレベルでいうと
ちょっと難しいかなと感じました。
辞書を使って調べつつ読みましたが
表現や意味が独特で理解できない箇所もありました。
フランス語が難しいのかと思ったのですが
小説自体が難しいのかもしれません。
「完璧な病室」にでてくる
残飯への嫌悪感、夫との関係、医師との関係
他界した両親との関係、
複雑な人生を送ってきた主人公なので
思考回路も普通と違うようで
ただ単に悲しいお話という小説ではありませんでした。
余命宣告されている弟を
毎日見舞いに行き
面会時間が終わるまで一緒に過ごしている主人公。
死にゆく大切な人と
これくらい一緒に過ごすことができたら
後悔もないのかもしれないなと思いました。
これから先
出会いより別れが増えていくと思います。
お金と時間に余裕があるなら
この小説のように毎日面会に行き
最後の最後まで一緒に過ごせたらいいな。
「揚羽蝶が壊れる時」はもっと理解が大変でした。
多分私の好きなタイプの小説ではないのかもしれません。
本に入り込めない時が多々ありました。
もう一度読もうと思うので
2度目はもっと理解できるといいな。
21歳で病に侵され余命13〜16ヶ月の弟。姉は毎日病室にお見舞いにいく。病室は完璧なほど清潔で、そこにいる間は読書したり心穏やかに過ごせている。しかし弟との最後の時間はあまり残されていない。
主人公奈々子は同居していた祖母・さえを介護施設に入所させる。彼・ミコトは支えてくれるが、さえのいない生活に慣れず苦しんでいる。どこからが正常でどこからが異常なのかわからなくなっていく。